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引退表明の世界的バレエダンサー・吉田都、絶賛された才能と隠れた苦労 (1/2ページ)

 英国ロイヤルバレエ団の元プリンシパルで、世界的バレエダンサーの吉田都(53)が今年8月の東京での公演で引退する。

 東京都出身の吉田は9歳でバレエを始め、1983年、都立高校2年でローザンヌ国際バレエコンクール(スイス)に入賞。その秋からロンドンのロイヤルバレエスクールに留学し、翌年、現バーミンガムロイヤルバレエ団に入団した。

 4年後に最高位のプリンシパルになり、91年には英国のダンス誌の人気投票でダンサー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたほど。95年に移籍したロンドンのロイヤルバレエ団では熊川哲也とのコンビで「ドン・キホーテ」を踊ったことも。しかし、真骨頂は「ロミオとジュリエット」や「シンデレラ」、「白鳥の湖」だ。

 バーミンガム時代の「白鳥の湖」ドイツ公演では、吉田が登場したときに戸惑いを隠さなかった観客の表情が、吉田が踊り出すと感動に変わり、踊り終えたときには拍手だけではなく、足で床を鳴らし続けたことに私まで誇らしかった。

 吉田が客演したオーストラリアバレエ団の「マダム・バタフライ」では“吉田イコール蝶々夫人”だと絶賛された。

 当初からバレエ団の芸術監督のピーター・ライトにその才能が認められたが、アジア人なりの苦労もあっただろう。バレエ学校時代、化粧の授業では、指示通りに白鳥の化粧をしても、周囲とはどこか違い、生まれ持った骨格の違いを感じたと吉田は話していた。

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