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【織田哲郎 あれからこれから】“ルールを察知し遵守する能力”欠けていた子供時代 (2/2ページ)

 その日の練習には音楽の先生でなく、普通の学科の先生がたまたま来ました。3拍子の曲だったので、私は授業で習ったように三角形にタクトを振っていたわけです。

 その先生が「そんなしちめんどくさいことやってないでこうやって上下に振れや」と言い出しまして。

 「いやこの曲は3拍子なので無理です」

 「なーにが無理だ。やれって言ってんだよ」

 「いやだからそれだと2拍子で」

 「またお前はそうやってへ理屈こねやがって。やってやるから見てろ」

 そう言って、腕を上下に振りながらその曲を一節歌いました。

 「ほらできるだろが」

 確かに歌えちまいました。でも先生。優雅なワルツがすっかり軍歌になっちまいましたがな。

 …誰かに理不尽な命令されるような集団に属さない人生がいいなあ、と小学生にしてかなり明確に思った次第です。

 ■織田哲郎(おだ・てつろう) シンガーソングライター、作曲家、プロデューサー。1958年3月11日生まれ。東京都出身。79年のデビュー当初からCMやアーティストの音楽制作に携わる。TUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」で作曲家として注目される。

 主な代表曲は「おどるポンポコリン」(B.B.クィーンズ)、「負けないで」(ZARD)、「夢見る少女じゃいられない」(相川七瀬)など。自らも「いつまでも変わらぬ愛を」がミリオンセラーとなる。

 3月29日には東京・神田明神ホールで「ROLLーB DINOSAUR」のライブを開催する。

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