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新真打ち紹介で核心ついた小遊三の“嘆き” 圓馬は女流落語家の「看板」に期待 (1/2ページ)

 公益社団法人落語芸術協会が今年5月1日に新真打ちが誕生すると発表した。瀧川鯉昇(66)門下の瀧川鯉斗(39)、三遊亭圓馬(57)門下で橘ノ双葉改め三遊亭藍馬(38)、立川談幸(64)門下の立川吉幸(46)の3人。

 会見のメーンは新真打ちの紹介だが、ベテラン落語家からもれた本音が核心をついていた。

 3人への心構えを求められた会長代行の三遊亭小遊三(72)は「私だったら落語家にはならない」と切り出し、「今の世の中、人数が増えすぎちゃっている。競争が大変。われわれの時代はみんなでダメになっちゃえとやってたけど、(今は)覚悟をしていただかないと」と辛口激励。

 門戸開放が当たり前の落語界だが、あれよあれよと飽和状態に。これはいかんとばかりに、団体によっては入門年齢の上限を設けたり、前座の定員制を設けたりと慌てるところも。小遊三の嘆きが危機感を如実に表す。

 同じ会見での圓馬の発言も核心をついていた。弟子の藍馬は2児のママで奮闘しているが、圓馬は広く女性の落語家への期待をこう語ったのだ。

 「女流の噺家は増えていますが、寄席でトリを務めるところまで行っていない」と現実を指摘し「どうにか寄席の看板(=売り物)になって自分の色を深く出してもらいたい」と願ったのだ。

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