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“伝説のマトリ”が明かす「芸能人薬物捜査」の裏側 「難しいのは逮捕後の取り調べ」 (1/2ページ)

 コカインを摂取したとして12日に麻薬取締法違反(施用)の疑いで逮捕された電気グルーヴのメンバーで俳優、ピエール瀧容疑者(51)。瀧容疑者をめぐっては、関東信越厚生局麻薬取締部(マトリ)が昨秋から内偵を続け、逮捕にこぎ着けた。ただ、芸能人の場合、捜査が難しくなるのは取り調べの段階だという。「伝説のマトリ」が芸能人捜査のリアルな裏側を明かす。

 元厚労省関東信越厚生局麻薬取締部捜査第1課長の小林潔氏(76)は1980年に元ビートルズのメンバー、ポール・マッカートニー(76)を大麻取締法違反(所持)で現行犯逮捕したことで有名だ。

 麻薬捜査の端緒は情報提供から始まることが多いが、小林氏は「ターゲットに近い人物からの情報」が有力だと話す。芸能人の場合、「芸能プロの人間が一番いいが口が堅い。次に対象者が出入りする場所、行きつけのバーの従業員などの場合がある」という。

 情報を得るには「常日頃から信頼関係を構築して、協力者の弱みに付け込むのではなく、相談に乗るような関係が重要だ」と小林氏。

 情報を入手すると、取締官は住所や電話番号、メール、車を割り出し、尾行や張り込みで立ち回り先を把握する。

 「芸能人は名前と顔が知られているので、仲の良い人物に買いに行かせることが多い。そのため、売人の情報などは事務所の後輩など同じ芸能人仲間から入手することもある。売人の上の方には暴力団関係者がいることも多い」

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