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【シネマパラダイス】こども食堂の厳しい背景を“子供目線”で描く 「こどもしょくどう」

 2012年に東京都大田区の青果店が始めた「こども食堂」は18年3月には全国で2286カ所になった。「百円の恋」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した足立紳の脚本、日向寺太郎が監督した本作は、こども食堂が必要な厳しい背景を子供の目線で描いているのがいい。上映時間93分。23日公開。

 小学5年生の高野ユウト(藤本哉汰)と妹は食堂を営む慎重な父・作郎(吉岡秀隆)と人情家の母・佳子(常盤貴子)の4人家族。幼なじみで母子家庭のタカシ(浅川蓮)はユウトの家で頻繁に夕食を食べている。ある日ユウトとタカシは、河川敷に停めたワゴン車に置きざりにされた姉妹と友達になる。姉妹が何も食べていないことを知ったユウトは、両親に彼女たちにも食事を出してほしいと頼む…。

 【ホンネ】格差社会のひずみや親の育児放棄などでこども食堂が拠りどころになる子供たち。だがこども食堂=貧困というレッテルが貼られると、子供は支援を受けにくくなるという。子供はみんなで育てる、という意識を持ちたい。(映画評論家・おかむら良)★★★☆

 ★5つで満点

 ☆=星半分

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