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【ぴいぷる】国境越え世界を繋ぐ日本の民謡 石川さゆり「これが日本なんだという歌を…」 (2/3ページ)

 「平成って、大切なものは何かを再確認することができた時代だと思うんです。家族の大切さや絆の深さ、自分が犠牲を払ってでもできることがあるんじゃないかとか…。そうしたことを自然の力を通して学んだ時代でした」

 だからこそ、歌の力を真っ正面から受け止めるようになった。

 「歌って、確かにお腹の足しになるわけじゃないけれど、それだけじゃないと思うの。被災地で、ある医師の方に言われたんです。“私たちはけがを治すことはできるけど、そこから先の心というものはどうすることもできない。心を癒やすことができるのが石川さんなんですよ”って」

 そして、大切なことは被災地を訪れて、歌で励ますことだけではないということにも気付いた。どんなに大きな痛みでも、いずれ人の心の中では薄れていってしまう。遠い地の出来事であればなおさらだ。

 「日本中を回って歌っている私たちだからこそ、被災地の人たちの苦労や思いをほかの地の人たちに伝えていくことができるし、それがやるべきことなんだと思うんです。使命なんて立派なことじゃないけれど、自分のできることを少しずつでもできたら、みんなが幸せになるのかな」

 そして来年、2020年には、東京オリンピック・パラリンピックがいよいよ開催される。「東京五輪音頭」の2020年バージョンにも歌い手として参加している。

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