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【帯ドラマ劇場 週刊やすらぎの刻~道】「機の音』製作中止になった本当の理由 「私の時代が、侮辱された気がした」 (1/2ページ)

 ■先週のおさらい

 8日からスタートした「やすらぎの刻(とき)~道」。

 “姫”と呼ばれた永遠のマドンナ・九条摂子(八千草薫)が世を去ってから、2年余り。往年のテレビスターたちの老人ホーム『やすらぎの郷La Strada』に暮らす脚本家・菊村栄(石坂浩二)は、ある日、古い資料の中から1冊の台本を発見した。

 そのタイトルは『機(はた)の音』。10年ほど前、終戦記念日の大型ドラマスペシャルとして撮影寸前に中止となった苦い思い出の作品だった。

 当時、“お嬢”こと白川冴子(浅丘ルリ子)から聞いた疎開先での昔話に刺激を受け、構想を膨らませた傑作だった。それは、山梨の山村から満蒙開拓団に加わったのち敗戦の激動のなか、哀しく生きた機織り姉妹の物語。

 栄はテレビ局のプロデューサー・財前茂(柳葉敏郎)と共にシナリオハンティングのため山梨を回った。詳しい物語の状況と人物設定を行い、執筆に取り掛かった。主人公の姉妹役に決まった冴子と水谷マヤ(加賀まりこ)も大乗り気だった。

 さらに、栄にとって念願の、中国ロケという朗報ももたらされた。妻・律子(風吹ジュン)も大喜び。

 だが突然、冴子とマヤから『機の音』が製作中止になったと聞かされた栄。2人によると、“シナリオの内容が暗すぎる”というのが、その理由だという。しかも、かなり前から別の企画が栄たちに隠されて進められていたというのだ。

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