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【シネマパラダイス】脱藩した剣の達人が幕府の陰謀に巻き込まれ… 日本映画の原点、剣劇復活「居眠り磐音」

 ピエール瀧の出演場面カットをめぐる是非論争の中、本作はピエールの国家老役を奥田瑛二に差し替えて上映。

 剣の達人、坂崎磐音(松坂桃李)は故郷の藩で起きた事件で2人の友人を失い、許嫁の奈緒(芳根京子)を残して脱藩し江戸で浪人となる。彼は長屋の大家の娘、おこん(木村文乃)に好かれ、両替商の用心棒の仕事をするが、やがて幕府の貨幣をめぐる陰謀に巻き込まれていく…。原作は佐伯泰英の小説。本木克英監督。17日公開、上映時間2時間。

 【ホンネ】磐音の優しさの中に秘めた強さ、人情深さは理想の人物像。磐音の眠り老猫のような剣の構えが一閃の後、激しい死闘、大立ち回りへと発展していく。殺陣が緩急自在で剣技の極めがさえ渡り、その奥に見え隠れする孤独の影が重く心に響く。日本映画の原点、剣劇復活。(映画評論家・山形淳二)★★★☆

 ★5つで満点

 ☆=星半分

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