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認知症を通して「人生は有限、だから大切」と伝える 31日公開の映画「長いお別れ」 山崎努の演技、中野監督の演出も見事 (1/2ページ)

 31日公開の映画『長いお別れ』。ゆっくりと記憶から遠ざかっていく認知症を、アメリカでは“Long goodbye=長いお別れ”と表現するという。映画は7年間にわたる長いお別れを描いている。

 夫の70歳の誕生日。妻は2人の娘に、誕生日の食卓への招集をかける。

 竹内結子(39)が演じる長女は夫と長男とアメリカ暮らし。夫とはギクシャクし、子供ともすれ違いしっくりといっていない。蒼井優(33)が演じる次女はフード関係の自営を夢見て奮闘しているが、人生と歯車がかみ合わない。

 娘の母を演じるのは松原智恵子(74)。せせこましい今の時間軸とは違うフィールドで時を過ごしているようなオフビート感がある。後半、娘らに毅然とたんかを切るようなシーンがあるが、ギャップにドキリとさせられる。

 娘の父を演じるのは山崎努(82)。娘らが知らされたのは、父が認知症になったという事実。4人の俳優は誰が主演というわけではなく、横並びで同格だという。

 メガホンを取ったのは中野量太監督(45)。宮沢りえ(46)の死に直面した演技が絶賛された前作『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)で映画賞を総なめにし、監督としての力量をあらためて示した。

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