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【中本裕己 エンタなう】門脇麦と小松菜奈のデュオが切ない本気の音楽映画 「さよならくちびる」

 表現力に富む女優の門脇麦と小松菜奈が、フォークギターを手にインディーズの人気デュオを演じる映画「さよならくちびる」(公開中)。付き人兼ローディー役の成田凌をまじえた3人の微妙な関係が、ライブツアーとともに明かされる切ないロードムービーだ。

 「2人とも本当に解散の決心は変わらないんだな?」

 全国7都市のライブツアーに出る朝、楽器を車に積み込んだシマ(成田)は、ハル(門脇)とレオ(小松)に念を押す。車内では互いにそっぽを向いたまま険悪だ。

 もとは無二の親友だった。ハルは、クリーニング工場で上司に叱責されるレオに「ねえ? 音楽やらない」と呼びかけ、家で手作りカレーをふるまう。食べながら涙ぐむレオの表情に暗い過去と希望が伺えた。

 路上ライブから出発したデュオ「ハルレオ」は徐々に売れ始める。忙しくなり、ローディー(荷物運び)を探していたところ、「ハルさんの曲と詞のセンスが好きだから」と元ホストのシマが名乗り出る。売れたバンドが使っていた、というツアー車も用意。人気に火が付き、これからというときに…。

 大阪、新潟、山形と実在のライブハウスで、同じ曲をていねいに何度も熱唱。一方で楽屋やドライブインでは、感情をあらわにする2人。秦基博と、あいみょんが書き下ろした劇中歌が心にしみて、函館のラストライブは、いったいどうなるのかハラハラする。リアルでキュンとする本気の音楽映画。 (中本裕己)

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