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【高須基仁 人たらしの極意】熱いオンナの“頂上決戦” 五輪5連覇を目指す伊調馨のリベンジなるか

 東京五輪まで400日を切った。その代表選考会を兼ねたレスリングの全日本選抜選手権(16日)で、女子57キロ級の伊調馨(35)と川井梨紗子(24)の決勝対決を伊調に肩入れして注目した。

 数々の地下格闘技を仕掛けてきた私にとっても、この頂上決戦は見応え十分だった。

 前人未到の五輪5連覇を目指す伊調が“パワハラ騒動”で2年間レスリングから遠ざかった末にカムバックしてわずか数カ月。国内大会で、たてつづけに優勝を重ね、女王としての地位を改めて世に知らしめてきた。

 私が敬愛するメジャーリーガー、大谷のように「結果がすべて」の世界において、逆境を糧にしっかりと結果を残し続けてきたといえるだろう。

 この日は、粘り強く勝ち上がった決勝戦で川井に先取を許し、終盤の攻勢でカウンターからバックを取るなどして反撃。4-6で川井に軍配が上がった。だが、最後まで終始一貫、攻めの姿勢を崩さず戦った伊調が、ますます好きになった。気持ちの部分では決して心は折れていないし、負けてない。

 今回は五輪出場の内定を手中におさめることはできなかったが、伊調×川井のライバル対決はさらにビッグマッチとして注目度を増した。興行主だった私に言わせれば、あれこれと批判の矢面に立ってきたレスリング協会は、伊調のおかげで息を吹き返した。いま、女子レスリングそのものが再びスポーツニュースの中心となっている。

 これで代表争いは7月6日のプレーオフ(埼玉・和光市総合体育会館)に持ち越された。さて、どちらが日の丸を背負うか。(出版プロデューサー)

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