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【大谷能生 ニッポンの音楽教育150年間のナゾ】中学校の「器楽」の現在(1) 平成時代の音楽の教科書を読んでみると、予想外の楽器が… (1/2ページ)

 まず訂正を。前回文中の「教育指導要領」は、「学習指導要領」の誤記であります。すいません。そんな「指導要領」はありません。これは『教科書』の方でも確か何度か書き間違っていたような…。以後、気を付けます。

 さて、とりあえず、平成時代の音楽の教科書を何冊か、教科書センターから借り出して読んでみました。小学校と中学校の、まずは刊行年度のあたらしいものから、ということで、『中学音楽1 音楽のおくりもの』(教育出版・平成二十七年検定・三〇年印刷)、『中学音楽2・3下 音楽のおくりもの』(教育出版・平成二十七年検定・二十八年印刷)、『中学生の器楽』(教育芸術社・平成二十七年検定・三十年発行)などをパラパラとめくってみます。

 ちなみに、中学校の「音楽」の教科書を出版しているのは、現在のところ「教育出版株式会社」と「教育芸術社」の二社で、教科書の出版って、出版社が内容をまとめてから、検定作業を通して実際に使われるようになるまで、おおよそ2~4年かかるのが普通みたいで、編集・執筆にもたくさんの人が関わっているし、かなりの大仕事なんですよね。そんな簡単に新規参入できなさそうな産業のように思われます。

 中学校の音楽の教科書の特徴は、「器楽」が別立てで一冊にまとめられているところですね。楽器を演奏して音楽を「表現」する、という勉強をこの本では教える、ということで、読んでみると、出ました! 最初に掲載されているのは、ぼくもこれは習わされた記憶があります、「リコーダーを演奏しよう」という課題です。

 中学校で使うリコーダーは主に「アルト・リコーダー」。その構造や歴史や種類、演奏するための姿勢や構え方、運指、表現方法、それに二重奏の譜面などが、えーと、13ページにわたって解説されています。結婚式で定番の「ラヴァーズコンチェルト」の二重奏なんか、実際に演奏してみると、今でも意外と楽しそう。

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