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【BOOK】取り残される不安…先進技術との対立で“人間”描き出す 初瀬礼さん「警察庁特命捜査官水野乃亜 ホークアイ」 (1/3ページ)

★初瀬礼さん『警察庁特命捜査官水野乃亜 ホークアイ』(双葉社・双葉文庫685円+税)

 テレビ局勤務の取材経験を生かし、デビューから国際的でダイナミックなテーマを書き続けている作者。新たに挑んだのは、警察庁の女性キャリアが主人公という、初のシリーズ作品だ。(文・竹縄昌 写真・早坂洋祐)

 --以前は警察小説を書くのを迷っているとも話していましたが初の挑戦。主人公は鍛え上げた体躯によるアクションが魅力で、新たなヒロインの誕生です

 「前作(『呪術』)で脇役で登場した警察官が生き生きしているという評価をいただいていて、自分でも警察官が主人公の小説をと思ったのですが、警察小説を書いている諸先輩は本当にたくさんいるし、そこに自分が入ることに迷いがありました。でも、今回お話をいただいたとき、警察が舞台だけど、人間を描くという意味では、どのシチュエーションでも一緒だと思いました」

 「そして、初瀬礼なりの警察小説にチャレンジしたい気持ちに徐々に盛り上がっていきました。前作の後、いろんな構想を練っていましたし、事件を扱えば捜査員が出てきますから、潜在的に関心があったのでしょう」

 --都会の繁華街に立ち、逃亡犯を見つけ出す地道な“見当たり捜査”が出てきます

 「見当たり捜査の話は前から知っていて、非常に面白い捜査方法だと関心がありましたし、あまり取り上げられていませんでした。一方、監視システムにも関心があったので、捜査員という人間と監視システムの対立構造にできないかと思ったのが今回のストーリーのきっかけです」

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