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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】「父母が元気なときに…」親の老いは、自分の老い? 娘との関係「珍しいですね」と言われ… (1/2ページ)

 先日、22歳になる娘と「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した。私と娘の関係に想像以上に多くの反応があり、親子というモノはいつの時代も大きなテーマだと改めて感じた次第だ。

 私の父は昭和15(1940)年生まれで、母は17(42)年生まれ。両親が生まれた頃に何が起きていたかと調べると、昭和15年はナチスが興隆を極めており、昭和17年は米爆撃機が日本本土を初空襲した年である。そうしたキーワードだけでも令和の今とは隔世の感だが、父母ともにそれだけ年を取ったということだろう。

 父母ともに80歳を手前に元気な限りだと言いたいところだが、私の父母は現在2人ともそれほど元気とは言えない。

 同年代で毎日スポーツクラブで汗をかいているような方もたくさんいるのだから、2人とも比較的早めに健康を害したほうだ。その理由が「アングラ演劇」への激し過ぎた傾倒かは知る由もないが、演劇関係者にご長寿自慢が意外と少ないのも事実である。

 「のんきで外交的」というのが、長寿の方に共通した性格というデータもあるので、もしかすると、演劇はそういうモノと相反する性質を求められるのかもしれない。

 年配の方から、父母について「元気ですか」と聞かれることもあるが、そんなとき私は「まったく元気じゃないです」と答えるようにしている。

 相手はビックリした顔をするが、彼らが尋ねてきた元気というレベルは相変わらず昔のように演劇にまい進していますか? という意味であろうから、きちんと否定している。

 そういうことをごまかして、社交辞令で「元気ですよ」と答えるのも簡単だが、演劇の世界でリアルを追求してきた彼らに失礼だと思うからだ。

 年を取ったなと感じる父母から思うことは、彼らが今の自分と同じ年代だった30年前のことだ。

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