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【映画祭開幕!ベネチアを熱くする日本人たち】20世紀は“世界の三船”…21世紀は“世界のオダギリジョー”となるか (1/2ページ)

 1951年にベネチア国際映画祭で金獅子賞を射止めた黒澤明監督の『羅生門』で注目された三船敏郎。7年後にも、松五郎を演じた『無法松の一生』(稲垣浩監督)が金獅子賞に輝いた。

 2匹の金獅子に輝く三船は61年、黒澤監督の『用心棒』で、さらに65年にも黒澤監督の『赤ひげ』で二度の最優秀男優賞を受賞する。

 ベルリン、カンヌ、ベネチア、世界3大映画祭で2回最優秀賞を受賞した俳優は日本では三船だけ。三船はアジアを代表する俳優となり、活躍の場を世界に広げた。

 89年、三船が千利休を演じた『千利休 本覺坊遺文』(井上靖原作)がコンペ部門に選ばれた。公式上映には三船と熊井啓監督、萬屋錦之介、奥田瑛二らが顔をそろえた。

 三船はベネチアの玄関マルコ・ポーロ国際空港に到着し、会場があるリド島まで船で向かったが「三船を撮ろうとパパラッチたちが船で追いかけてきた」と熊井氏は生前語っていた。

 「男はだまって…」というCMのイメージのせいか寡黙な三船だが、殺到する取材や会見で記者の質問に丁寧に答え、声をかける人たちに気さくに応対していた。アラン・ドロンから「日本の兄貴」と慕われた男だ。

 『千利休 本覺坊遺文』は評判が高く、銀獅子賞に輝いた。

 イタリアを代表するマルチェロ・マストロヤンニの死後2年目に創設されたマルチェロ・マストロヤンニ賞、優れた新人俳優に与えられる賞を2011年に園子温監督の『ヒミズ』で二階堂ふみと染谷将太が受賞した。染谷は『きみの鳥はうたえる』『初恋』など多くの映画に出演、女優の菊地凛子と結婚し、公私ともにノッている。

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