記事詳細

【高須基仁 人たらしの極意】ピーター・フォンダ死す 「イージー・ライダー」以上の作品に恵まれず…70代円熟期に代表作が観たかった (1/2ページ)

 映画「イージー・ライダー」に主演したピーター・フォンダが肺がんで死去した。79歳だった。

 コカインの密輸で儲けた若者2人組が、ハーレーのタンクに大金を隠しカリフォルニアからニューオーリンズを目指して旅に出るというストーリー。日本では1970年に公開されたが、すでに日本の若者たちはおとなしくなり、髪の毛を伸ばしたグループ・サウンズのようなスタイルは定着しづらくなっていた。

 そのなかで、ピーター・フォンダは強烈な印象を残した。デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソンも出演していたが、3人のなかで最強は間違いなくピーター・フォンダであった!

 ところが、デニス・ホッパーもジャック・ニコルソンも個性派俳優として次々に話題作に主演したが、ピーター・フォンダはバイプレーヤーとして出演した作品はあれど、日本ではそれほど話題にならなかった。

 父ヘンリー・フォンダのように西部劇に出ればいいのに…と思ったが、マカロニウエスタンを足場に自分の時代をつくったのはクリント・イーストウッドだった。彼がハリウッドに戻ってきて大当たりしたのが「ダーディハリー」シリーズである。警察官といえども組織から逸脱するアウトローなハリーは、西部劇におけるヘンリー・フォンダの刑事版と言ってもいい。実際、少し猫背の立ち姿がよく似ている。

関連ニュース