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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「良かったこと」》夏バテ救った映画 (1/2ページ)

 当コラム9月のお題「良かったこと」を前に、トップバッターにも関わらず何も思い浮かばない。小2の息子の夏休み、プールだ旅行だ宿題だと奔走した記者は、怒鳴り疲れて身も心も完全に夏バテ。楽しい思い出の一つも披露できない抜け殻状態になっていた。

 そんな8月の暑い日、試写会の招待状が届いていたのを思い出し、フラフラと出席したらこれが当たりだった。

 草なぎ剛さん主演、市井昌秀さん監督・脚本の「台風家族」。描かれるのは10年ぶりに実家に戻ってきた4人きょうだいの夏の一日だ。帰省は銀行で2000万円を強盗したまま行方不明になった両親の葬儀をするためだったが、本当の目的は財産分与にあった-。

 きょうだいは汗だくになってガチバトルを繰り広げる。草なぎさんがカネに汚い長男・小鉄役を“クズ感”たっぷりに演じ、きょうだいから「ゲスね」「ほんとクズだな!」などとなじられるところが秀逸だ。ぶつかり合ううちに、小鉄や家族、それぞれの本当の思いが明らかになる。

 見ながら、笑って泣いて「親孝行したい」と思い、さらに夏中あんなにわずらわしいと思った子供たちに「もう少しやさしくしてやらなきゃ」などと思ってしまった。

 実はこの映画、強制性交罪で起訴された俳優の新井浩文被告が出演している。そのため公開が一旦延期になったが、公開を望む多くの声に、配給・制作したキノフィルムズが今月6日から26日まで3週間限定で全国公開することを決めた。