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【織田哲郎 あれからこれから】大ブーム『おどるポンポコリン』秘話 「誰もそんなに売れるとは思っていなかった」 (1/2ページ)

 『ちびまる子ちゃん』の曲を作るにあたり、まず漫画を全巻読みました。特に強かった印象が“ピュアさ”と“奇妙さ”で、その2つの要素をそれぞれ曲にしようと思いました。結果、“ピュアさ”は『ゆめいっぱい』というオープニング曲になり、“奇妙さ”は『おどるポンポコリン』というエンディング曲になったのです。

 『ゆめいっぱい』は子供らしい勢いとピュアさ、そして漫画の中にずっと流れている“ノスタルジア”を感じられるように作ったつもりです。

 『おどるポンポコリン』はなんせ“奇妙さ”がテーマなので、やりたい放題です。リコーダーは私がちょっと下手っぽく吹いて何本も重ねたり、ピーヒャラピーヒャラというコーラス部分はメインがボコーダーで、それにまた私が何十本もオペラ声を重ねたりと変なことばかりやっています。

 そしてなんと言っても、さくらももこさんが天才的としか言いようのない素晴らしい歌詞を書いてくれました。そこに坪倉唯子と近藤房之助という超実力派が徹底的に本気で遊んで歌ったわけです。このチームはデビューにあたり「B.B.クイーンズ」と名付けられました。「とても面白いものが出来たなぁ」とは感じていましたが、私を含め誰もそんなに売れるとは思っていなかったと思います。

 今でこそアニメのタイアップがヒットするのは普通な気がしますが、当時例えば『サザエさん』の主題歌はみんな知っていてもいわゆる“ヒット曲”とは違うわけです。だから私もあくまで主題歌として良いものを作りたいとしか考えていませんでした。

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