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【元文春エース記者 竜太郎が見た!】吉本「専属エージェント契約」制度、結局は“絵に描いた餅”か 恵まれていない芸人は二の足 (2/2ページ)

 9月2日に行われた3回目の「経営アドバイザリー委員会」では、吉本はテレビ局などから受け取る出演料のうち、会社側の取り分と芸人に支払うギャラの比率を本人に示していくこと、さらに辞めた芸人に対して番組に出させないようテレビ局などに圧力をかけることはしないことを約束した。

 「特にお金の件については食いつきが多かった」(前出・吉本興業関係者)というが、あれほど騒いだにも関わらず、加藤に追随するタレントはほとんどおらず、現状は特例扱いとなっている。

 「なんだかんだ言っても吉本のブランド力は大きい。会社としては辞めたい人はどうぞ、ということなんでしょうけど、食えないと言いながらも辞めないのが実情、それが証しですね。加藤さんは吉本の押しで成功したというのがありますから、彼の主張はわかりますけど、むしろ恵まれていると言うか、他の芸人が同じようにやろうにもできない」(吉本芸人)

 結局は、絵に描いた餅ということか。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。

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