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『なつぞら』大団円 清原果耶という才能発見を喜ぶべきか (1/3ページ)

 半年もの間、見続けてきた物語が終わるとなれば、様々な思いが去来するものである。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が朝ドラについて総括する。

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 半年間続いたNHK朝の連続小説『なつぞら』も、いよいよ幕を閉じました。なつの祖父・泰樹(草刈正雄)が、最後にしっかりたっぷりと登場し「幕引き役」を担いました。

 最初の「北海道編」で視聴者を感動の渦に巻き込んだ、あの泰樹です。それだけに泰樹が登場すれば視聴者の満足感が高まることは想定内。それでも制作サイドはまだ万全とは思えなかったのか、最終週に北海道出身の人気俳優・大泉洋を「水曜日」にわざわざ出演させるなど、大団円に手を尽くしたようです。

 そして予想通り、泰樹の開拓者魂に拍手喝采の中、半年の幕を閉じた『なつぞら』。しかし、よかったよかったと終わるわけにはいきません。朝ドラ愛を胸に毎日見続けてきた視聴者としては、ここ3ヶ月程の退屈な記憶を全て消し去ることは難しいのです。

 数ある朝ドラの中で『なつぞら』が突出していた点。それは何よりも、後半の間延び具合でした。他を抜きん出る単調さ、類を見ない平板ぶりは、ピカ一でした。

 主人公の奥原なつ(広瀬すず)が北海道から上京し「アニメーターになる」という夢を叶えて以降、あまりにも同じ空気が流れ続けました。

NEWSポストセブン

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