記事詳細

【玉袋筋太郎 玉ちゃんの酔滸伝】商売の苦労、厳しさ、そして喜び… 心打たれたプロレスラー・川田利明さんの一冊 (2/2ページ)

タイトルが少し長くなりますが惹きつけます。『開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学』です。

 新人時代から料理当番(ちゃんこ番)して、先輩においしいと思わせるちゃんこを作ることも闘いだった川田さん。プロレスの現場を離れ、彼が始めたセカンドキャリアがラーメン屋だったのです。

 それもタレント商売にありがちな名前貸しのお店ではなく、店舗の改装や仕込みとすべてを自分で切り開く個人商店のラーメン屋なのです。

 巷にあふれるラーメン成功者ドリーム本と違い、開店から現在に至る10年間での失敗を包み隠さず書いてあるこの本は、闘う場所はリングから変わっても、本当の商売の苦労、厳しさ、その日々の闘い中に見つける喜びを教えてくれる名著なのです。

 命を削りながらもお客さまを満足させたいという川田さんは個人経営者の鑑です。川田さんには到底かないませんが、私も「命を削ってスナック稼業をやるぞ!」と心に決めた10周年なのです。

 ■玉袋筋太郎(たまぶくろ・すじたろう) お笑い芸人。1967年6月22日生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入り。TBSラジオ「たまむすび」(金曜)、TOKYO MX「バラいろダンディ」(火曜)にレギュラー出演中。2013年から一般社団法人全日本スナック連盟会長。著書に「スナックあるある この素晴らしき魑魅魍魎の世界」(講談社)、「スナックの歩き方」(イースト新書)など。

関連ニュース