記事詳細

是枝裕和監督、次はハリウッド進出!?「遠くない将来、実現させたい」 全編パリ撮影!11日公開「真実」で仏映画界に新風

 昨年のカンヌ国際映画祭で「万引き家族」が最高賞のパルムドールを受賞するなど世界が認める是枝裕和監督(57)の新作「真実」が11日から公開される。フランスの名女優、カトリーヌ・ドヌーヴを主演に、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークらハリウッドスターを配役し、全編パリで撮影した話題作だ。「これまでは日本公開がゴールでしたが、今回は違う」と是枝監督。12月予定の仏公開をゴールと見据えている。

 過去にも海外で映画を撮影した日本人監督はいるが、今作は少し趣が違う。仏でもかなわなかったドヌーヴとビノシュの初共演を、仏監督でなく日本人監督が実現させたのだ。

 「実はこの構想は今から14年前、2005年にスタートしていたんです」と明かす。

 映画祭などを通じ、ビノシュと親交を深める中で、「フランスで撮るならドヌーヴに出演してほしい」との是枝監督の思いに仏映画界も動いた。

 脚本は是枝監督がドヌーヴにインタビューし、練り上げたオリジナル。

 国民的人気女優のファビエンヌ(ドヌーヴ)が自伝本を出版する。タイトルは「真実」。出版祝いのため、米で活躍する脚本家の娘(ビノシュ)は米俳優の夫(イーサン・ホーク)を連れて渡仏し、母と再会するが…。

 パリで2回、計5時間以上、是枝監督はドヌーヴを取材したという。

 「私のDNAを持つ女優? フランスにはいないわ」

 映画で彼女が語るセリフの中には、実際に是枝監督が聞いた話も出てくるから興味深い。

 パリで撮影したが「日本での撮影手法と特に変えていません」という。

 次回作以降の構想について聞くと「実はロサンゼルスで米俳優たちから声をかけられています」と教えてくれた

 ハリウッドでの撮影に期待がふくらむ。

 「遠くない将来、実現させたいですね」と自信の笑みを浮かべた。(波多野康雅)

関連ニュース