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【ぴいぷる】小野賢章「プレッシャーを感じると燃える」 声優界の若手トップランナー、「ゴッホ展」で音声ガイドに挑戦 (1/3ページ)

 誰もが、一度はその声を耳にしたことがあるはずだ。

 映画「ハリー・ポッター」シリーズのハリー、熱狂的な人気を集めるアニメ「黒子のバスケ」の黒子テツヤと「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」のジョルノ・ジョバァーナ…。大役を次々に射止めてきた声優界の若手トップランナーが、この秋注目の美術展「ゴッホ展」の音声ガイドでゴッホの弟、テオを演じている。

 正統派の二枚目からハイテンションでトリッキーな役どころまで、声一つでいくつものキャラクターを演じ分ける圧倒的な演技力の持ち主。今回の音声ガイドでは、生前ほとんど評価されなかったゴッホを物心両面で支えたテオを温かな声色で表現した。

 「テオは、気難しいゴッホの唯一の理解者。仕送りをせがまれたり、突然自分のアパートに転がり込まれたり…。兄にいくら振り回されても、『しようがないな』と受け入れてしまう。そんな器の大きさ、優しさが音に乗っていたらうれしいですね」

 兄弟が交わした手紙のやりとりをドラマ風に紹介しながら、作品の背景に迫っていく。

 「この作品を描いたときはこんな心情だったんだ…と、リアルに感じることができる。一方で、感情を込めすぎると鑑賞の邪魔になるので、演技と聞き取りやすさのバランスをさぐるのが難しくもあり、面白かったですね」

 37年間の短い生涯で、34回もの引っ越しを重ねたゴッホ。新たな土地での出会いを貪欲に取り入れ、唯一無二の作風を作り上げていった。「いつも新しい何かを求め続け、変化していった人。満足したらそこで終わってしまうから」と、挑戦を続けた画家に表現者としての自身を重ねる。

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