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現代にも通じる“あだ討ちプロジェクト” おなじみのストーリーを斬新な視点で描く映画「決算!忠臣蔵」 (1/2ページ)

 「冬は義士 夏はお化けで飯を食い」という川柳がある。講談師の人気演目が夏は怪談噺、冬は赤穂義士伝だったことを伝えている。

 日本史上、最も有名な事件のひとつを描いた作品群で、講談や落語にもなり、映画やドラマ化も300を超えるという。そこに新たに加わる映画「決算!忠臣蔵」が今月22日に公開される。

 そのストーリーはおなじみだろう。しかし今作は、従前とは一線を画している。多くの作品が、敵討ちを成就するまでの人間関係や権謀、外交などを描くが、本作が焦点を当てたのはタイトルが物語るようにカネだ。

 登場人物が関西弁をしゃべるところも珍しい。もともと義太夫浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」は鎌倉時代の東国が舞台のため、関西弁で演じられることがないからだ。

 江戸城松の廊下の刃傷沙汰から討ち入りまでは約1年9カ月。城は明け渡しを命じられ、武士は禄を失い浪人となった。言ってみれば失業者。次の職がすぐに見つかる時代ではない。しかも血気盛んな連中は亡き殿のあだ討ちしか頭になく、再就職どころではない。

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