記事詳細

【玉袋筋太郎 玉ちゃんの酔滸伝】“井上ウイーク”に酔いしれ…飲み過ぎて「酔虎伝」に (2/2ページ)

 しかし、その数日前に、もう1人の「井上」と私は酒を飲んで酔いしれていました。国際プロレス出身のプロレスラーのマイティ井上さんです。

 ジャイアント馬場やアントニオ猪木の強力な2団体の昭和プロレス時代にあって、国際プロレスは第三の団体で、ファン的にいうと「昭和のパ・リーグ」のような渋い団体でした。

 そこで井上さんも小さい体ながら世界を相手にプロレスをします。21歳で他団体がアメリカ修業に旅立つのに、国際が選んだのはヨーロッパ。そこで井上さんは正統派レスリングを中心としたプロレスラーたちと渡り合ってキャリアを磨いたのです。

 あの大巨人、アンドレ・ザ・ジャイアントが若手時代に日本に初来日したときの対戦相手が井上さんでした。なぜか、そこから2人はプライベートでも友情が芽生え、フランス語がまだ達者でなかった井上さんですが、アンドレの話すフランス語はなぜか理解できたそうです。

 ちなみにアンドレの初来日時の名前は「モンスター・ロシモフ」だったのです。

 モンスターとマイティがつながる不思議な「井上ウイーク」。飲み過ぎとなり「酔虎伝」となっていくのです。

 ■玉袋筋太郎(たまぶくろ・すじたろう) お笑い芸人。1967年6月22日生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入り。TBSラジオ「たまむすび」(金曜)、TOKYO MX「バラいろダンディ」(火曜)にレギュラー出演中。2013年から一般社団法人全日本スナック連盟会長。著書に「スナックあるある この素晴らしき魑魅魍魎の世界」(講談社)、「スナックの歩き方」(イースト新書)など。