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【帯ドラマ劇場 週刊やすらぎの刻~道】50年ぶりに帰ってきた鉄兵 「ここらの景色は、昔と変わらんのう」

 ■先週のおさらい

 末娘・里子(菅野恵)が結婚し、公平(橋爪功)としの(風吹ジュン)は寂しさを隠せない。そんな時、二男・竜(駿河太郎)の長男・翔(菅谷哲也)が突然、東京から小野ケ沢にやってきた。

 引きこもりだった翔は、人とはうまくつきあえないから土とつきあって生きていきたいという。それならば、実体験させようと、公平は翔を四男・圭(山村憲之介)に預けることにした。

 しかし、農家での暮らしは都会育ちの翔にとって過酷だった。すぐに音を上げ、畑に姿を現さなくなった。裏切られ、がっかりするしのの姿に、翔は反省し、また働きに。

 それからというもの、心を入れ替えた翔は、まじめに農作業に取り組んだ。それを、公平としのは黙って見守っていた。

 働きが認められ、翔は圭からひと月の労賃8万円を受け取った。自宅では月に10万円の小遣いをもらっていたという。公平は「お前の稼いだ金だ。大事に使え」。

 圭の妻・文子(秋元才加)に捨てられそうになっていた着物の山をしのが引き取り、翔とリヤカーにのせて運んでいると、かつて鉄兵(藤竜也)が住んでいた家のそばに、髪がぼうぼうに伸びた老人がいた。

 しのが「どなた」と聞くと、老人は「しのか?」。じっと老人を見つめていたしのは、はっと気が付いた。震える声で「鉄兵兄さん?」。かつて徴兵を拒否し、深い山に逃げ込んだ鉄兵が50年ぶりに姿を現したのだった。鉄兵は「ここらの景色は、昔と変わらんのう」。

 鉄兵の突然の帰還に、村は大騒ぎになった。公平や荒木(柳生博)が、これまで山でどう暮らしていたのかと質問攻めにするが、鉄兵はほとんど口を開かない。翔が生活の手伝いをすることになった。しのは鉄兵に翔を鍛えてやってほしいと頼んだ=写真。

 鉄兵の指示に従い、翔は山や炭焼き小屋での作業に黙々と取り組んだ。翔は鉄兵の野性的に生きる姿に憧れていたのだ。だが鉄兵は体が弱っているのか、苦しそうなせきをした。

 そのころ、竜の先妻で翔の実母・早苗(中島ひろ子)が小野ケ沢にやってきた。再婚で渡米するので、翔に一目会っておきたいと。翔にとって今が大事な時だからと、公平は遠くから見ることを許した。