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【ぴいぷる】“ガンダムの生みの親”富野由悠季、未来のアニメクリエーターに捧ぐ 「ガンダムをまねしてもしようがない。独自の道筋を」 (1/3ページ)

 若者や大人から絶大な支持を得て、“アニメは子供向け”という概念を覆したSFアニメ「機動戦士ガンダム」。1979年に初めてテレビ放送されてから40年がたつ。

 その生みの親として知られるアニメ監督がこの人。初の展覧会「富野由悠季の世界」が、神戸市の兵庫県立美術館で開かれている。

 「企画してくれた美術館の学芸員たちには、私は演出家で展示するものなどないのだからやめた方がいい、と言ったのですが…」。本人はこう謙遜するが、漫画家の手塚治虫が創設したアニメ制作会社「虫プロ」草創期(64年)に入社、キャリア55年を誇るレジェンドだ。

 会場には、虫プロ時代に手掛けた「鉄腕アトム」の絵コンテから、アニメ制作会社「サンライズ」で総監督を務めたガンダム構想案の企画メモなど、約3000点の資料を展示。ガンダムの放送後、通称“ガンプラ”の名で世界中で爆発的に売れたプラモデル、その原案となるモビルスーツのラフデザイン画も展示され、興味深い。

 「『トミノは巨大ロボットを動かすだけではない』という部分を記録してみたいと思うようになりました」。当初、展覧会を拒否しながら、開催を決意した理由をこう説明する。

 展覧会は同館や富山、静岡など来年にかけて日本6会場で開催される。

 「振り返ってみれば40年前、ガンダムは愛知の名古屋テレビで制作・放送され、全国へ人気が広がっていった。地方発だったガンダムのように、この展覧会も地方を回る。八百万(やおよろず)の神が私の背中を押してくれているようですね」と笑う。

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