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【玉袋筋太郎 玉ちゃんの酔滸伝】何かの支えと希望があれば… エリカ様に教えたい“本当に効く”クスリ (2/2ページ)

 先日、私のスナックに遠く広島から来店してくれたご夫婦がいました。その日、都内で行われた「大日本プロレス」を見に行った帰りに寄ってくれたのです。ありがたいことに私のファンだと言ってくださるので、テーブルにお邪魔してお酒をご一緒しました。

 楽しい会話で、私は全く気が付きませんでしたが、奥さまからご主人が全盲の方だと聞きました。ご主人は「若い頃は目が見えたからプロレスを見ていたので、プロレス会場の熱気を感じれば、見えないはずのプロレスも見えてくるんですよ」と明るくお話ししてくれます。

 「玉ちゃんの『町中華で飲ろうぜ』も毎週見てるんですよ。しかも1回の放送を必ず2回も見てるんですよぅ」とは奥さまの言葉。「町中華の玉ちゃん最高ですよ!」と、にこやかなご主人の言葉をいただいて体が震えました。

 その夜は、「世の中、生薬・ケミカル・合法・違法とさまざまなドラッグがあふれていますが、人の体や心はドラッグだけでなく、何かの支えと希望があれば生きる快楽を得られるものだ。そして与えられるのだ」という、本当に効く薬をご夫婦から処方してもらったのです。

 ■玉袋筋太郎(たまぶくろ・すじたろう) お笑い芸人。1967年6月22日生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入り。TBSラジオ「たまむすび」(金曜)、TOKYO MX「バラいろダンディ」(火曜)にレギュラー出演中。2013年から一般社団法人全日本スナック連盟会長。著書に「スナックあるある この素晴らしき魑魅魍魎の世界」(講談社)、「スナックの歩き方」(イースト新書)など。