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【ぴいぷる】パンティの数だけ哲学と人生がある 「考現学」的視点でアート アーティスト・秋山あい (1/3ページ)

 「初めまして」と名刺交換する際、トランプのババ抜きのように名刺を何枚か、扇の形に広げて、1枚抜き取らせる。引いた名刺の裏には、パンティの画がスケッチされている。ほかの名刺を見ると、それぞれ色や形の違ったパンティが描かれている。

 これ、著作「パンティオロジー」(集英社インターナショナル)に並んだ約100種のパンティの一部。同書は「パンティの数だけ哲学と人生がある」という信念から完成した考現学的アートだ。

 「所持しているパンティの中から、一番セクシーなもの、一番リラックスできるもの、一番お気に入りの3枚を持ってきていただき、撮影します。それを家に帰ってドローイング(いわゆる線画)におこしました」

 これまで100人近くの職業、国籍の異なる女性を取材。その中の33人分を収録している。

 「当初は友達の紹介が多かったんですけど、初めて会った方とも、女性同士、『えっ。あなたもそうなの?』という話から仲良くなります。皆さん、パンティについて語りたいんですね」

 「セクシー」「リラックス」「お気に入り」は、所有者の解釈に任せる。その解釈の仕方から人物像が浮かび上がってくる。

 「『セクシー』も性生活と結びつくだけではなく、ある程度の年齢になると、自分にとって心地よくて気分が高ぶることから選ぶ方もいます」

 「リラックス」は家で履く人が多い。しかし、介護士など常に体を動かしている女性は、仕事中や電車で移動のとき、結構「リラックス」を履いている。京都の占い師は仕事中、鑑定相手から悪いパワーをもらわないよう、赤いパンティで守ってると語った。