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チェロの“歌い手”柏木広樹 新アルバム「VOICE」で“声のストーリー”紡ぐ

 ■「楽器から出てくる音はその人自身」個性的11曲

 ジャンルの枠を超え巧みにチェロを奏でる柏木広樹(51)の10枚目となるアルバム「VOICE-ヴォイス-」(ハッツ・アンリミテッド)は、さまざまな“声のストーリー”が詰まった作品になった。

 柏木は、東京芸術大学在学中にインストバンド「G-クレフ」でデビュー。ソロに転じた後は作曲・編曲家として活動し、映画「雪の華」(2019年)の劇中音楽を葉加瀬太郎と手掛けたことでも話題を呼んだ。

 ソロアルバムを作り始めて19年。記念の10枚目。盟友でもあるピアニストの光田健一が完全プロデュース。「作曲、演奏以外はすべて光田さんにお任せして、僕はチェロの歌い手という思いがとても強い作品になりました」

 「人の声にとても近い音色を出す楽器」といわれるチェロ。「それならば、素晴らしいボーカリストたちの声をたくさん入れたい」とアルバム製作を始め、タイトルを「VOICE」とした。

 冒頭はライフワークともいえる「ドリトル先生シリーズ」から第1巻「アフリカゆき」をメロディーに。アカペラグループのザ・ハモーレ・エ・カンターレとともにチェロが歌う。

 4曲目の「One」はNHK大河ドラマ「西郷どん」のテーマを歌った奄美民謡の里アンナと“デュエット”。尺八演奏者、藤原道山とは酒造倉の寒造りをイメージした「羽根屋」で競演。

 「楽器から出てくる音はその人自身というのが結論。みんながメロディーを歌っている“声の集合体”」というように個性的な11曲でストーリー性を感じさせる。

 ■1月16日、名古屋ブルーノートからツアー開始

 2020年は新作リリース記念ツアーで幕を開け、光田とのデュオライブ「二人旅」で全国を回る。記念ツアーは1月16日の名古屋ブルーノートから、21日のビルボードライブ大阪、3月7日の東京・渋谷区文化総合センター大和田さくらホールなど。

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