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【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】歌に限らず、女優の仕事でも…とにかく「褒められたがり屋」の性格 (1/3ページ)

 中森明菜のデビューのきっかけは、「スター誕生!」(日本テレビ系)だった。明菜には3回目のチャレンジだった。

 「母を喜ばせたい」

 明菜はその一心で歌手を目指してきた。明菜は6人兄妹の下から2番目だった。

 58歳で死去した母の千恵子さん(1995年没)は歌手に憧れ、一時は「宝塚を目指したこともあった」という。自分が果たせなかった夢をわが子に託したのかもしれない。

 デビュー当時、ワーナー・パイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)で明菜に関わってきた寺林晁は振り返る。

 「千恵子さんは、明菜がおなかにいるときから『この子を歌手にしたい』と、胎教として美空ひばりや森進一の曲を聴かせていたそうです」

 もちろん、生まれてくる子が女の子なのかどうかも分からない。千恵子さんがどちらを望んでいたのかも分からないが、天は美空ひばりを選んだともいえる。それだけに明菜が生まれてからは、千恵子さんは家事をしているときも歌い方の指導をしていた。

 明菜も「小さい頃から率先して前に出ていく子だった」といい、正月で親戚が集まると「じゃあ明菜が歌う」ということがあったそうだ。そんな明菜を見て、千恵子さんはうれしそうだったが、明菜自身も「とにかくお母さんの喜ぶ顔が見たかった」と振り返っていた。

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