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【YFM 夕刊フジmusic】多彩な顔を持つ“表現者”おおくぼけいの新境地 「長年探してきた“自分”を出せるようになってきた」

 ■アーバンギャルド レコ発ツアー5月5日まで

 キーボーディスト、おおくぼけいは多彩な顔を持つ。アーバンギャルド、頭脳警察のメンバー。デュオの戸川純avecおおくぼけい。ソロプロジェクト(おおくぼけいと建築)でも活動している。

 テクノポップ・バンドのアーバンギャルドにはサポートを務めたあと、2015年に正式加入。今年からは“おおくぼ感”が大きくアップした。

 1月1日にニューアルバム「TOKYOPOP」を発売。

 「バンドに参加してから初めて、ギターレスの編成になります。キーボード+ボーカル2人(浜崎容子、松永天馬)の特殊な形態で、打ち込みを含め音は僕が作っているから責任は重大。過去の曲も3人編成用に焼き直して、アレンジもすべてやりました」

 レコ発ツアーは1月末にスタートしており、あす14日愛知、15日静岡、23日宮城、29日兵庫、3月1日大阪、7日埼玉、8日千葉、14&15日北海道(15日はFC限定ミステリーツアー)、21日新潟、4月11日香川、12日岡山、24日京都、25日大阪 26日愛知、5月5日東京赤羽と全国を巡る。

 「テクノポップの原点に立ち向かうイメージ。3人のライブは1回ごとに変化、成長していきそうだし、ドキドキ。バンドがどう広がっていくのか、成功したら“おおくぼけい”が認められるので力が入りますね」

 サポート中心の30代は厳しい時期もあったが、40歳でアーバンギャルドに加入してから順調。戸川純、頭脳警察との出会いもおおくぼを変えた。

 「戸川さんのことはリスペクトしつつ、パフォーマンスはイーブンでありたい。全力でぶつかっていかなければ失礼だと思うし、戸川さんも受け止めてくれています」

 頭脳警察には最新アルバムの「乱破」から参加。50周年を祝う昨秋の夕刊フジ・ロックPLUS2ライブがそうだったように、頭脳警察としてはかつてないほどキーボードがフィーチャーされている。

 「エネルギッシュなPANTAさんに圧倒されています。50年の歴史のプレッシャーもありますが、過去の曲も一度壊して再構築するのが僕の役目。『新しいバンドを組んだみたいだなぁ』とTOSHIさんが言っていて、うれしかったです」

 ソロはさまざまなバンドから抽出したエッセンスも詰め込み大にぎわい。キング・クリムゾン・フリークで、変拍子ビシバシのプログレも満載だ。

 「ライフワークとして僕の音楽を追究したい。ようやく、長年探してきた“自分”を表現できるようになってきました」

 ストイックに、過激に楽しく、おおくぼけいは成長し続ける。

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