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カンテレと読テレの独自路線 医療過多の冬ドラで存在感放つ (1/3ページ)

 今、放送されている連続ドラマを制作しているのは在京キー局だけではない。大阪に本社を置く準キー局もオリジナリティあふれる作品で存在感を出している。その代表が、カンテレと読売テレビだ。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが、準キー局のこの2局が独自路線を貫く背景について解説する。

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 今冬のドラマは、ゴールデン(19~22時)、プライム(19~23時)帯に放送される16作のうち、医療を扱ったものが6作、刑事事件を扱ったものが6作放送されるなど、これまでにないほどジャンルの偏りが見られます。

 その中で他作とは一線を画し、独自の道をゆくのは、カンテレ制作の『10の秘密』(フジテレビ系)と、読売テレビ制作の『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系、以降『シロクロ』に略)の2作。前者はさまざまな秘密を連鎖させたオリジナルの長編ミステリーで、後者はアメコミや特撮を彷彿させる異色のヒーローモノです。

 どちらの作品も視聴率では苦戦傾向がうかがえるものの、ツイッターを中心としたネット上の動きは活発。『10の秘密』は秘密の考察、『シロクロ』は華麗なアクションシーンなどで、さまざまな反響を集めています。

 両作に共通しているのは、作り手の熱。視聴率の獲得を第一に考える在京キー局が踏み込めないジャンルの作品に挑み、しかもオリジナルで脚本・演出からロケ、音楽、プロモーションまで、「やれそうなことはやり切ろう」という全力投球の姿勢がうかがえるのです。

 テレビ番組の放送におけるネットワークの中心を担うフジテレビや日本テレビなどを“キー局”と呼びますが、カンテレと読売テレビはそれに続く立場の“準キー局”。なぜ“準キー局”のカンテレと読売テレビは、このようなアグレッシブな姿勢でドラマ制作できるのでしょうか。

NEWSポストセブン

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