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【立川志らべ 週間BSマップ】役者も脚本もベテランの味が光る!「小さな神たちの祭り」

★「小さな神たちの祭り」<3月1日(日)午後5時 BS-TBS>

 3月1日午後5時からBS-TBSで放送されるのが、令和元年度文化庁芸術祭 テレビドラマ部門で優秀賞を受賞した「小さな神たちの祭り」です。

 舞台は宮城県南部沿岸の亘理(わたり)町。主人公・晃はイチゴ農家の長男。しかし農家を継ぐ気はなく、その日は東京の大学にいた。そして家族全員が津波によって行方不明になってしまう。それから8年経った2019年も葛藤を抱え続け、恋人との関係も危うい。そんな時、彼は夢のような出来事に遭遇し…。

 2011年の東日本大震災は、私は東京にいたのですが、あまりの揺れと、その後に見た津波の映像で今でもトラウマのようになっています。

 震災の3カ月後には岩手県へ行って落語をやり、その後もかなりコンスタントに三陸の地域へ落語をやりに行ったものです。何度となく仮設住宅で落語をやりました。その時に見た現地の状況は今でもハッキリと覚えております。

 ですから、このドラマの中での東京での地震のシーンや、がれきだらけになった沿岸部の映像を見るとドキッとした気持ちになります。

 主役の若い俳優さんを見たことなかったのですが、この人が千葉雄大。あ、名前は知ってる! と思った方は私と同じです。どことなく目や頬のあたりが堺雅人を彷彿させます。恋人役が土村芳。キーパーソンとして吉岡秀隆も出てきます。

 印象に残ったのはお父さん役のマキタスポーツとおじいちゃん役の不破万作。マキタさん、音楽のネタをやっている時とはまったく違う表情がいいのです! 不破さんはベテランらしい余裕のある笑顔がたまりません。

 脚本は内館牧子。ストーリーもベテランの味と言いますか、フランク・キャプラ監督の「素晴らしき哉、人生!」を思い出させてくれます。

 「東京の人は震災のことを1年のうち364日は忘れている」。ドラマの中のセリフですが、皆さんはどうでしょう?(立川志らべ)

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