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【帯ドラマ劇場 週刊やすらぎの刻~道】詐欺師に間違われた栄 「先生のニセ者、実は私です」 (1/2ページ)

 ■先週のおさらい

 貢いでいた若いヨガ講師に裏切られ、行方不明になった水谷マヤ(加賀まりこ)の居所を知っていたのは病床のマロ(ミッキー・カーチス)だった。菊村栄(石坂浩二)は、マロから聞いた逗子のマンションに白川冴子(浅丘ルリ子)と出向き、マヤを探し当てた。栄たちのアドバイスでマヤは、大きなカバンを持って、海外から帰ってきたふりをして、「やすらぎの郷」に戻った。

 ある朝、高井秀次(藤竜也)が憔悴した様子で栄の部屋を訪ねてきた。九重めぐみ(松原智恵子)が「雪国」の続編を書いてほしいという願いを栄が断ったために、自分が代わりに書いているのだという。慣れない執筆作業で疲弊していた。秀次は認知症が進行するめぐみの頼みをなんとしてでもかなえたいと思っていた。だが、その原稿を栄が読むと、さっぱりわからない内容だった。改めて秀次から協力を求められ、栄は手伝うだけのはずが結局、シナリオを書くはめに…。これを知ったマロから自分にも最後の作品を書いてくれ、と頼まれ、「冗談じゃない」と断る。

 またもやドタバタに巻き込まれ、栄はバー・カサブランカのホッピー(草刈麻有)だけに告げて旅に出た。行き先は特に決めていなかったが、書きかけのシナリオ「道」に誘われるように、山梨の山間へと足は向いていた。

 そこはかつてシナリオハンティングに出かけた「道」の舞台で、栄にとっての「小野ケ沢」だった。懐かしい景色に栄は創作意欲が沸き立つのを感じていた。