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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】地球温暖化、台風被害、新型コロナ…アラフィフ世代に甦る「ノストラダムス」 (1/2ページ)

 私たちアラフィフ世代は、小学生くらいのときに『ノストラダムスの大予言』が一大ブームとなった。学校でも、子供たちは「恐怖の大魔王」の話題で盛り上がり、昭和世代ゆえに事実と虚構の区別がつかず、世紀末の訪れにひたすらおびえ続けた世代である。

 また私たち世代が熱狂した映画や漫画というのも『マッドマックス』や『北斗の拳』『ゾンビ』『ターミネーター』『未来少年コナン』といったラインアップで、世紀末になると人類は核戦争で滅亡するか、この社会全体の構造がむちゃくちゃになってしまうかが大前提であった。

 また実際に当時のニュース報道で、旧ソ連の核ミサイルの脅威を大々的に語っていたことなどがより恐怖感をあおっていた。

 そして実際の世紀末が訪れたときには、Y2K問題(ミレニアム・バグ)により、コンピューターが暴走して世界が混乱すると本気で心配したものである。しかし2000年のお正月を迎えても世紀末ストーリーが訪れることはなく、テレビをつければ、お正月番組がのんびりと流れているだけであった。

 その正月の朝、私はテレビ番組を見ながら、小学生のころから私たち世代の心の奥に渦巻いていた「恐怖」がゆっくりと溶けていくのを感じていた。結局すべては“おとぎ話”でしかなく、世の中というのは平々凡々と過ぎていくものであると『ノストラダムスの大予言』というトラウマからやっと解放されたような気がした。

 しかし、である。2006年にアル・ゴア元米副大統領の映画『不都合な真実』などで地球温暖化が叫ばれ出し、日本では08年に「ゲリラ豪雨」という言葉が流行した。

 その後、世界中で森林火災や巨大台風は悪魔的な例年行事となり、ここ数年では日本でも未曾有の台風被害が続き、その原因は諸説あるものの、「気候変動」自体を疑う者はいない状況である。

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