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【怪優・成田三樹夫の系譜】未来人役もひょうひょうとこなし“本家”スター・ウォーズから偵察が来た 「宇宙からのメッセージ」 (1/2ページ)

■「宇宙からのメッセージ」(1978年 深作欣二監督、東映)

 時には突拍子もない映画が現れるものだ。ヤクザもので鳴らした深作欣二監督が、よりによってSF映画に手を出すとは、当時誰も想像しなかったのが本作。同じように真田広之がその映画の主演を務めるとは…。

 成田三樹夫もストーリーを引っ張る重要な役で出演している。成田はあるインタビューで「僕はあまり努力しない。役作りでもあまり深刻に考え込んだりなんてしないもんね。現場で勝負っていう感じだね」と語っている。本作でもひょうひょうと未来人の悪人「ロクセイア12世」を演じきっている。これぞ成田の神髄だろう。

 この作品は江戸時代の戯作者・滝沢馬琴の名作『南総里見八犬伝』をベースにした世にも珍しい和製スペースオペラ。最終的には全米3000館で上映され750万ドル以上の興行収入があった。

 批評家からは「たくさんあるスター・ウォーズのダミー映画にすぎない」「便乗商法だ」と酷評される一方、ファンからは記憶に残る1本という声があったのも事実。

 確かにスター・ウォーズに似ていなくもない。チューバッカやレイア姫のソックリさんが登場している。しかし南総里見八犬伝のほうがスター・ウォーズより断然古いのだから、むしろスター・ウォーズのほうがマネしているんじゃないのと突っ込みたくなる。

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