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【大人のエンタメ】古き良きアメリカ紡ぐ、ジェイムス・テイラー 5年ぶりの新作「アメリカン・スタンダード」

 半世紀以上、持ち前の声とギターサウンドで第一線を歩んできたシンガー・ソングライター、ジェイムス・テイラーの新作『アメリカン・スタンダード』(ユニバーサル)は、JTの生きてきた道をしっかりと味わうことのできる作品だ。

 全米ナンバー1アルバムとなった前作『ビフォア・ディス・ワールド』から5年ぶりの新作。JTが物心ついた頃に、家族とともに聴いた『マイ・フェア・レディ』や『南太平洋』といったアメリカのミュージカル音楽をはじめとする彼の個人的な思い出のスタンダードを集めた。

 時代でいえば「アメリカでロックンロールが生まれる前の音楽」と本人はいう。日本でも『私の青空』として親しまれている『マイ・ブルー・ヘヴン』から始まり『ムーン・リヴァー』と続く。

 このほかビリー・ホリデイが歌ったブルージーな『ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド』、映画でも話題になった『イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン』など全14曲(日本盤はボーナストラック2曲)を収録。

 ギタリスト、ジョン・ピザレリとのコラボで、JTの自宅のあるマサチューセッツの森の中のレコーディング・スタジオでギター2本を中心にサウンドをつくった。時にジャジーで時にフォーキーな雰囲気のなか、JTならではの声が古き良きアメリカの歌をつむいでいる。(森村潘)

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