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【帯ドラマ劇場 週刊やすらぎの刻~道】万感の栄、ついに完結した『道』 「私の仕事はこれでもう終わったのだ」

 ■先週のおさらい

 超高齢の公平(橋爪功)としの(風吹ジュン)。2人を心配した長男・剛(田中哲司)からの同居の誘いを、公平は断った。思い出深い小野ケ沢を去りたくなかったからだ。

 二男・竜(駿河太郎)が警察に捕まった衝撃もつかの間、さらに事件は続く。年の暮れに、剛が四男・圭(山村憲之介)とその妻・文子(秋元才加)を連れて公平宅にやってきた。いきなり、公平の前で土下座する圭と文子。

 圭は手を広げすぎ、農協からの借金が1億円を超え、返せなくなったのだった。しかも公平の住む土地の名義を勝手に書き換え、それも借金のカタにとられてしまった。

 公平たちも先祖伝来の土地を出ていかなくてはならなくなった。家を出る日、公平としのは、わずかばかりの引っ越しの準備を終え、墓地に参った。その帰り、道に迷った。歩いても歩いても元の道に戻れない。

 二人が見たこともないトンネルを進むと、「公平、しの」と亡き三平(風間晋之介)の声がした。「お前ら、よう我慢した。早うこっちの世界に来い」と呼びかける三平。さらに鉄兵の声も聞こえた。ふと気がつくと、二人は懐かしい道に立っていた。いったいあれは何だったのかと、二人手をつないで家へとゆっくりと歩きだした…。

 菊村栄(石坂浩二)がついに原稿用紙に「完」と記した。長い長い「道」の物語についに終止符を打ったのだった。栄は事務所で原稿をコピーし金庫に保管してもらい。原本だけを部屋に持ち帰った。

 ここに至るまでのさまざまな出来事が思い出され、胸を熱くする栄。「私の仕事はこれでもう終わったのだ」

 ある日、栄は「道」の原稿を住人たちがこっそり読んでいることに激怒する。“犯人”は「やすらぎの郷」の理事長・名倉修平(名高達男)だった。それは名倉の考えがあってのことだった。

 栄は死んだマロ(ミッキー・カーチス)が残した手紙を読んだ。そこには、シナリオを住人たちに読ませてやれとあった。栄のシナリオはかつてのスターたちに希望を与えていたのだった。

 栄は「道」の完成を万感の思いを込め、亡き妻・律子に報告したのだった。(おわり)