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【みうらじゅん いやら収集】BBCからの取材オファーに…“アキバ系”をトホホ演技 (1/2ページ)

 20年位前になるかな。BBC(イギリスの国営放送)から、僕に取材のオファーがあったそうな。

 伺いたい要件は日本のオタク文化について。その代表者であるあなたの部屋に特派員を送るので、コレクションを見せて貰いながらのインタビューがしたいのだと、仲介に入っている日本人から聞いた。

 すぐに断ったのは僕が、その頃、何かと話題だった秋葉原を拠点とするオタク文化をよく知らなかったからである。しかも、その代表者とされるのは大きな誤報。

 「他の方を当たって下さい」と、言ったのだが「もう話が進んでしまっているのでどうにか!」と、しつこくお願いされ断り切れなくなった。

 特派員は若いイギリス人の男性。仲介人を伴ってうちの仕事場にやってきた。

 「たぶん、望まれてる人物ではないと思うよ」と、予め言った上で見せた小学生の時に貼っていた怪獣や仏像写真のスクラップ帳。

 「どこでこの写真を手に入れましたか?」

 先方としてはどうにか秋葉原と結び付けたいのだが、「ごめん、時代も違うし、仏像の方はお寺だから」と答えた。

 今度は「フィギュアはどこです?」と聞いてきたので、「ごめん、これも秋葉原で買ったものじゃないよ」と、断ってから貰っても嬉しくない土産物(通称・いやげ物)やSMのガシャポンなど、いわゆるこの連載タイトルにある“いやら収集”をお見せしたのだが、その瞬間、ようやく、この人物自体が間違いだったと気付いた様子。「だから違うといったでしょ!」

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