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【ぴいぷる】俳優・津田寛治“演じない”という手応え 新作映画「山中静夫氏の尊厳死」で主演 (1/3ページ)

 ■憧れの北野監督に映画出演を直談判、しばらくして「あんちゃん、出番だよ」

 この作品で何本目になるのか。出演した映画本数を聞いたら、「正確には分かりませんよ。数えたこともないですから」と笑いながら答えた。

 「私を出演させてください」と北野武監督に直談判し、チャンスをつかんだ「ソナチネ」(1993年)から、約27年間休みなくアート系(芸術系)の小品から大作まで幅広いジャンルの映画に出演。大小合わせると170本は超えるだろう。

 「出演依頼は断りたくない。脚本を読んだだけではその映画の良さは分かりませんからね。実際に演じてみないと」

 こんな百戦錬磨の実力派が、「これまでにない演技の手応えを感じた。今まで見えてこなかったものが見えたんです」と語る新作映画「山中静夫氏の尊厳死」が公開中だ。

 「私は肺がんです。この病院に入院させてください」。突然、訪れた山中(中村梅雀)の訴えに、医師の今井(津田寛治)は戸惑う。「人生の最期を、生まれ育った信州で迎えたい」という山中の思いを遂げさせようと今井は受け入れるが…。

 「これまでドラマも含めると医師役を7、8回は演じていますが、村橋(明郎)監督の脚本を読んで、これはきちんと演じなければ、と特別な思いを抱いた」と言う。

 普通の医師役とは違った。末期がん患者に向き合ううちに、次第に自分自身が鬱病に追い込まれていく医師を熱演する。

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