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【奈良崎コロスケ 音楽とおじさん】第26回 経験もないのに…リアリティ皆無なラブソングの歌詞に悶絶

 80年代半ば。太田君の好きなボウイを筆頭にレベッカ、ハウンドドッグ、バービーボーイズ、レッドウォリアーズなど、人気バンドの歌詞はラブソングが中心、しかもその内容はちょっと大人っぽくベタっとした雰囲気のものが多かったのです。これらのバンドに影響を受けた高校生がオリジナルの曲を作ると、当然ながら似たような歌詞に。そして当然ながらリアリティは皆無。

 そう、本作に登場する歌詞は太田君と同じ高2のコロスケが書いたもの(実物のノートが発掘されたのでスキャンしました)。バリバリの童貞なのに、同棲していた女に逃げられた男の未練たらしい心情を切々とつづった「Empty Room」。改めて読むと恐ろしいほどそらぞらしい文字列に顔から火が出ます。それをダイヤモンド・ユカイばりにクネクネと腰をふりながら歌い上げる16歳男子の姿をイマジンしてください。作詞って作曲以上に難しいですよね……。(奈良崎コロスケ)