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【ぴいぷる】作家・金原ひとみ パリと東京「2つの世界で生きる」 『『パリの砂漠、東京の蜃気楼』を上梓 (4/4ページ)

 小説と恋愛によって救われてきた、とも。

 「勉強もスポーツもダメ。友達との関係もうまく振舞えない…。小説を読むこと、書くことだけはずっと好きでした。そうした個人的なことで救われてきたんです。恋愛もそう。私は結婚も恋愛ととらえるタイプで『家族』になってしまうのは絶対にイヤ。それは死ぬまで変わらない」

 帰国して間もなく2年になる。当初は反対していた夫や娘たちも、「一瞬で(日本の生活に)適応した」らしい。6年間のパリでの生活は、自分の視点や価値観に関して貴重な体験になったという。では、もう一度?

 「うーん、よっぽどの事情がないと…。ただ、そうしたフットワークの軽さはずっと持っていたいとは思いますね」(ペン・南勇樹/カメラ・飯田英男/レイアウト・中川直人)

 ■金原ひとみ(かねはら・ひとみ) 1983年8月8日、東京都生まれ。36歳。2003年、デビュー作の『蛇にピアス』が、すばる文学賞を受賞。翌年、20歳のとき、同作で芥川賞を史上最年少で受賞(19歳の綿矢りさ、と同時)。大胆な性描写や過激に体のパーツを変えてゆく若者の姿を描き、80万部を超えるベストセラーとなり、海外での翻訳や映画化もされた。主な著書に『TRIP TRAP』(織田作之助賞)、『マザーズ』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『アタラクシア』(渡辺淳一文学賞)など。18年夏、6年暮らしたフランス・パリから帰国した。

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