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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「笑」》「笑点」がおもしろくない理由 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの影響で、テレビ番組の制作現場が止まってしまっています。観客を入れていた収録や生放送は「無観客」となり、かなり余裕を持ったスケジュールで撮影されていたであろうNHKの朝の連続テレビ小説や大河ドラマも、このままだとストックが尽きてしまう危機にあります。

 そんななか、無観客のまま果敢に放送を続けているのが日本テレビ系「笑点」です。ご存じ、著名な落語家がお題に沿った名答や珍回答の大喜利で座布団の数を競い合う人気番組。過去の名シーンを集めた特別版を放送して枠を埋めたこともありましたが、ここのところは「3密」に配慮しながら無観客(といっても最近はマネジャーやスタッフが距離を取りながら客席に座っている)の収録を放送しています。

 ところが、この無観客の笑点がどうにもおもしろくない。出演者は変わっていないし、質問もよく考えられているし、解答のキレ(?)も相変わらずなのに、なぜなのでしょう。

 そう、無観客収録になった笑点には、客席の笑いがないのです。せっかくの鉄板ネタを披露しても客席の反応がないという事態に、百戦錬磨の噺家もやりづらそうです。

 テレビのバラエティー番組ではよく、笑い声を音声でさしこむ「録音笑い」が用いられます。笑点がこの録音笑いを使っていたかはわかりませんが、少なくとも後楽園ホールでは収録を楽しみに集まった観客約1000人が大声で笑い、その笑いに噺家の舌も滑らかになり、テレビの前の視聴者に「ここは笑うところだぞ」と伝えていたのです。