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【元文春エース記者 竜太郎が見た!】ファンの間でも厳しい議論! 小泉今日子、きゃりーぱみゅぱみゅ…芸能人「政治発言」の行方 (2/2ページ)

 憲法で言論の自由が保障されているのは言わずもがな、芸能人も国民のひとり、公共の福祉に反しない限り、当然発言は許されるべきだ。検察庁法改正以前の問題として、同調圧力が強く組織や慣例に従いがちな日本で、影響力を持つ芸能人が“責任を持った個人”として発言するのは好ましいことである。

 「コマーシャルを抱えている芸能人は、不特定多数の大衆に商品を売る、そのイメージを売っているので、政治的主張が強い芸能人は一般的にスポンサーが敬遠する傾向にある。今回賛同した芸能人がそこまでの覚悟を持って主張しているのか、それも見極めたい」(大手広告代理店幹部社員)

 芸能人の力を政治やビジネスに利用することはいまに始まったことではなく、戦争においても一部の芸能人は宣伝役となり大衆を先導した。冷静な判断を失って感情に身を任せた熱狂に終始することは戒めなければならない。またコロコロ言うことを変える人は、芸能人であれ政治家であれ信用されない。それも含め、情報過多の現代において、私たちは自分で考え、自分で判断する能力がこれまで以上に求められている。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。

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