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【ぴいぷる】女優兼プロデューサー・松林うらら、面白いこと“自作自演” 初プロデュース作品「蒲田前奏曲」今秋全国公開 (1/2ページ)

 「ただ、仕事を待っているだけでは面白くない。自分から仕事を生み出していきたいんです」

 こう語る27歳の新進女優が、初めてプロデューサーとして、自ら企画した映画を製作した。

 タイトルは「蒲田前奏曲(プレリュード)」。もちろん主演女優として出演している。

 1作約30分の短編4本を合わせたオムニバス映画。監督4人は、今、旬の監督たちで、自ら選び出し、交渉もした。

 主人公、蒲田マチ子(松林うらら)は、東京・蒲田に住む売れない女優。アルバイトをしながら生計を立て、映画のオーディションを受けていた…。

 プロデューサーのセクハラや、監督のパワハラなどに苦悩する女優、マチ子の日々の葛藤が赤裸々に描かれる。

 「出てくるエピソードの95%が事実です。いずれも私の半径5センチ以内で起こったことばかりです」と打ち明けた。

 映画好きの両親の影響で、幼い頃から映画に親しみ、小学1年の頃に見た「グーニーズ」で魅力に開眼。やがて1人で映画館に通うようになり、大学時代は過去の名作を見るために、国立映画アーカイブ(旧東京国立近代美術館フィルムセンター)に通い詰めた。

 黒澤明監督を敬愛し、「幼い頃に『夢』にインスパイアされ、高校時代には『生きる』を見て、悩みから救われたこともありました」

 大学は歴史文化学科で学んだ。ハリウッドスター、ハリソン・フォードが考古学者に扮した大作「インディ・ジョーンズ」に影響を受け、「遺跡の発掘調査に興味を持ったから」とその志望動機もやはり映画だった。

 女優への憧れは募り、大学生活と並行し、演技学校などに通い始める。

 大学1年のとき、そのチャンスが訪れる。オーディションで映画「1+1=11」の主演に抜擢され、念願のスクリーンデビューを果たす。

 “大学生兼女優”が、卒業論文のテーマに選んだのもやはり映画。「専攻は服飾の歴史でしたが、世界的な女優、オードリー・ヘプバーンの衣装から服飾史をたどる研究を論文にしました」

 卒論の規定は4万字以内だったが、「大幅にオーバーし、結局、11万字も書いてしまって…。先生は大変だったと思います」と苦笑した。

 大学を卒業後、主演した「飢えたライオン」(2018年)が世界の映画祭で高く評価される。

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