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【ぴいぷる】矢野・兵動、兵動大樹 “すべらない”男の止まらない映画愛 (2/2ページ)

 見る者を和ませる柔らかい関西弁の話芸を武器に、並みいる強豪芸人たちを抑え、合計4回、最優秀賞を勝ち取り、視聴者の人気を一気にさらっていく。

 だが、本人にとって勝ち負けや順位などは問題ではないようだ。

 「子供の頃から憧れの松本さんの番組に出演できることが、ただうれしくて…」

 この巧みな話芸は業界関係者たちの関心も集めた。

 「2時間のトークライブを見て、そのストーリーテラーとしての高い能力に驚かされました」と、今回の舞台の仕掛け人で演出家、同局の木村淳によって舞台の主演俳優に抜擢されたのだ。

 舞台は好評でシリーズ化構想もあるが、「僕は演技力もないし、他の役者の人たちの足を引っ張らないように頑張るのみ」と謙虚に語る。

 だが、後から木村が「台本読みの段階で彼の頭の中にはすべてのセリフが入っていた。努力家で優れた俳優です」と教えてくれた。

 一人話芸で認められ、舞台俳優にも進出し成果を残す。次の目標は?

 「昔から映画が大好きなんです。いつか、映画館の大きなスクリーンで自分の顔を見ることができたら…」

 それは、どんな役で?

 「悪役がいいですね。ものすごく悪い役で」と柔和な笑顔で語る。

 近年、お気に入りの映画は、世界で大ヒットした「きっと、うまくいく」や「PK」などインドのスター、アーミル・カーン主演のインド映画や、米作家、スティーブン・キング原作のホラー。

 駆け出し時代、構成作家を目指したこともあり、「将来、芝居の脚本にも挑戦したい。だから映画を見て勉強中です」とさらなる目標も明かす。

 デビューから30年。来月50歳を迎えるが、まだ夢の途中だ。

(ペン・波多野康雅、カメラ・薩摩嘉克)

■兵動大樹(ひょうどう・だいき) 漫才師。1970年7月24日生まれ。49歳。大阪市出身。90年、NSC同期で同い年の矢野勝也と漫才コンビ「矢野・兵動」を組み、2009年、上方漫才大賞受賞。「おうちで舞台~カンテレ劇場~」の第一弾「はい!丸尾不動産です。~本日、家に化けて出ます~」は13日深夜2時15分から関西テレビで放送。

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