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【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】アルバムと連動「少女A」プロモート順調も…全国30万人都市キャンペーンは断念 (1/3ページ)

 中森明菜の魅力は歌唱力と同時に、その優れた情感表現に負うところが大きい。それは歌の主人公になり切る力量が、他のアイドル歌手に比べても群を抜いていた。

 「少女A」について当初、明菜は“A”が自分のことだと思い込み「絶対に歌いたくない」と拒んだというが、しかし、いざ歌うと、その情感表現の豊かさは明菜ならではのパフォーマンスとして反映された。

 「少女A」を作詞した売野雅勇は、誕生秘話について、オリコンのインタビュー(2016年7月16日)で語っている。

 「あの頃はまだ素人でした。アイドルに歌詞を書いたこともなかったですし。『少女A』は歌詞が先でしたが、最初は今皆さんが知っている『少女A』とはまったく違ったメロディでした」

 当初は沢田研二に提供するために書いた「ロリータ」という作品だった。が、それがボツになっていた。ところが「当時のワーナー・パイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)のスタッフが僕の詞を気に入ってくれて、詞だけを残そうということになりました。それで、次に改めて曲をつけてくれるのが芹澤(廣明)さんに決まったんだけど、僕の詞を渡すんじゃなくって、芹澤さんの曲のストックをチェックし始めたんですよ。結果、このメロディなら、この詞が合いそうだと、1曲ピックアップしてきました」。

 ピックアップされた曲は「蒼いシャガールの絵」という作品で、すでに詞もあったが、売野の「少女A」の詞のほうがピタリとはまったのだ。

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