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【桂春蝶の蝶々発止。】新型コロナ下の演芸界 「生開催+生配信」のハイブリッドで (1/2ページ)

 新型コロナウイルスによって、舞台芸能を生業とする、われわれのビジネスモデルは一気に様変わりしました。

 例えば、大阪市北区にある寄席小屋「天満天神繁昌亭」は通常216席ですが、7月1日からはソーシャルディスタンスを考慮して、102席で再開します。

 除菌抗菌の徹底や検温、マスク着用、スタッフは手袋にフェイスシールド着用と、すべて「ウイルス拡散防止仕様」です。安全・安心にお届けしておりますので、ぜひ、劇場に足を運んでいただきたいと思います。

 さて、問題なのは、216席を満杯にしていた演者は失った半分の収益を、どう補うのかという点です。「じゃあ、400席のホールでやればいいじゃないか」という方がいますが、借り賃は倍以上になるので意味がありません。

 そこで、「ネット配信」が重要になります。新型コロナが感染拡大して、噺家も慌ててネット配信をやり始めました。最初は珍しくて、結構多くの方が見てくれたのですが、現在、どんどん目減りしています。

 原因の1つに「画像と音声があまりに低質である」ことが挙げられます。高価なカメラやマイクを買いそろえる噺家が現れて、その難点は改善されたかに見えました。しかし、何かが足らない。

 まぁ、答えとしては当たり前のことですが、配信だけでは観客の「笑い声」がない。見ている側も、しゃべる側の演者も、相乗的に盛り上がれないんですね。

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