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【ぴいぷる】映画監督・小田香「自分が知らない世界を撮り続けたい」 地中、水中…“未知の世界”が撮る原動力 (3/3ページ)

 3年の博士課程を終え“タル・ベーラの弟子”となっての2作目は、今年、日本公開予定の「セノーテ」だ。

 「地中の後は水中で撮りたい」と話していたら、ベーラの学校で学んだ同級生のメキシコ人監督が「私も協力するから」と誘ってくれた。

 ともにベーラ学校で学んだ“戦友”の言葉に導かれ、ユカタン半島へ。通算で3カ月間滞在し、撮影を敢行した。ダイビング資格も取得し、自ら撮影した神秘の洞窟湖の水中映像は圧巻だ。

 宇宙を撮る構想の一方、「自分が知らない世界を撮り続けたい。地元・大阪の下水道もテーマの一つです」と不敵に笑う。

 彗星のごとく現れた国際派監督。そのスケール感は計り知れない。(ペン・波多野康雅、カメラ・南雲都)

 ■小田香(おだ・かおり) 映画監督。1987年6月20日生まれ。33歳。大阪府出身。米ホリンズ大学卒業後、2013年、タル・ベーラ監督創設の「フィルム・ファクトリー」へ留学し、16年、博士課程修了。「鉱 ARAGANE」(15年)で山形国際ドキュメンタリー映画祭特別賞受賞。新作「セノーテ」(20年公開予定)と合わせて今年、PFF主催の第1回「大島渚賞」を受賞。

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